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大和言葉(やまとことば)とは

古(いにしえ)より使われていた日本独自の言葉。 大和言葉とは、「漢語(漢字)」「外来語」をのぞいた、日本語の言葉を意味し、古来より使われていたそうです。※所説あり

では、日本の歴史を振り返りながら、大和言葉を実際に使ってみましょう。

日本独自の文字の発明

まだ日本が倭(わ)と言われいた時代より更に前、大陸が分裂し、人類が文明を作り出した頃より言葉というのはありました。コミュニケーションの始まりです。

我が国日本は日本語を話しますが、古来の人々も日本語を話していました。漢字が中国より伝わったのは「飛鳥時代」このことで、(聖徳太子がいた時代)このころより漢文で日本語を表すようになります。

平安時代、菅原道真が「遣唐使」(中国に遣いを出すこと)を廃止しました。 理由は、莫大な資金がかかる為だということでした。 そのことにより、中国文化が入って来なくなりました。 そこで日本独自の文字、「平仮名」「片仮名」が発明されました。

● 平仮名 → 漢字の早書き

● 片仮名 → 漢字のある部分を抜き出した文字

鎖国の開放による、西洋文化の到来

そしてその後、日本にはペリーが来航し、開国したため、西洋の文化が入ってきました。 このことで外来語を用いるようになりました。 明治維新により、西洋の真似事をし、「富国強兵」により平仮名、片仮名は50音に定められ、現在に至ります。(※50音以外を変体仮名という)

大和言葉がもたらす効果

大和言葉には、他の言葉にはない柔らかな響きがあります。

最初に解りやすい例として、"開始"という言葉を置き換えてみましょう。

開始(漢語)→スタート(外来語)→はじめる(大和言葉)

ではさらに、大和言葉で出来ている文章を例文として幾つかあげてみます。

"ぐっと来た感じ"なら、「胸に迫る」 "ずしんと来た"なら、「胸を打つ」 "じわじわ来た"なら、「胸に染みる」

「折り合う」 「暇があれば」 「お手すきの時に」

「恐れ入りますが・・」 「不躾(ぶしつけ)ではありますが・・」

まだまだ沢山の言い回しがありますが、このように、相手を重んじることをで意味を柔らかくする。

これが大和言葉です。

大和言葉と現代の言葉を比較してみましょう。

大和言葉(例文)

寒さが厳しくなる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。この度は折り入って、ご相談があり、お手紙をお送り致しました。お手すきの時で構いませんのでお読み頂ければ、幸いです。

読む相手を気遣う内容になっており、嫌な気分はしませんよね?

現代の言葉(例文)

すごく寒くなってきましたが、元気ですか?相談したいことがあって手紙を書きました。時間があるときにでも読んでください。

この文だと、大和言葉で書かれた手紙よりさっぱりしていて、ちょっぴり味気ないですね・・・・w

上記の比較からも解るように、大和言葉を使う方が、相手を重んじることができ、相手が読んだ時の不快感を軽減させる事ができます。 これぞ日本人ならではの思いやりであり、言葉の使い方ですね。

ではここで問題です。

大和言葉: 契りをかわす

この大和言葉は、現代語で置き換えると、どういう表現になるでしょうか? 答えが分かった方は是非記事の一番下からコメントお願いします!

まとめ

大和言葉はかなり前から話されていたが、遣唐使の派遣、ペリー来航鎖国開放などによる漢字や外来語の普及により、歴史の中では極めて使う機会が少なかった。 大和言葉を使うことで、相手を重んじ、より柔らかいコニュニケーションが取れるというメリットがあることを、沢山の人に知っていただきたく思います。

日本人が本来持っている「わびさび」。 私たちの先祖は、このように相手を重んじることを意識して日本語を話していた。 ゆえに現代における日本人特有の自己主張の少なさは、元来は相手への思いやりから来るものであったのだと感じることができます。

多様な文化が織り交ざる今の時代にこそ、「大和言葉」をつかってみませんか?


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